大阪に暮らして、そろそろ2年。
一番の壁は、なんといっても大阪弁で、これが東京生まれの東京育ちにはよそ者意識につながる。私は、本所の下町っこだ、切れのいいのが身上ときている。そうなんやなぁ、とかの、なぁなぁ言葉、いわはるしぃ、などの"はる"のついた敬語、語尾ののばしはまどろっこしい。
それでも、入院中に大阪言葉が移ってきた。
B先生の診察が終わり、腹帯は自分で締めようとすると、「いけますか?」
「はい、大丈夫、いけます、いけます。」(と、自分であわてて腹帯をしめる。)
「先生、最近、調子いいですよ。」 「ほんまですか?」 「ほんまですよ。」
幼子が、母親から口移しに言葉を覚えるように、病院では主治医やナースが頼りになる存在。B先生や、受け持ちのKナースから、自然と移ってきた。ここでなら、大阪弁が移ってもかまわないと思った。

