2006年07月14日

この夏を乗り切る(対処)



NICの記載から続き。以下、外来化学療法を受ける患者が知っておくこと。

@ 疲労感と抑うつを区別すること
A 水分摂取、電解質バランス、呼吸、貧血への注意 (下痢があるとどうしても水分を控えてしまうが、それは逆効果でかえって水分補給が大事、また、化学療法を受けるときはポカリスエットなど積極的にとる。)
B 休息と活動のパタン
C 注意を回復するような活動に従事すること(to engage in attention restoring activity) 例えば、散歩、園芸、バードウォッチングなど
D 副作用としてのfatigueを認識する
E 適度なエクササイズ
F どんな活動をすると疲労感が増強するか
G 食事・水分摂取
H 重要でない予定はキャンセル、ほどほどに予定を組む
I ストレスをためない

その他:
夜間の睡眠時以外は、身体を横にしないこと。昼寝は1時間以内。夜は熟睡するように気をつける。
適度なエクササイズは大事、身体を動かした方が身体的エネルギーがアップするし、食欲もアップ、QOLも向上する。

以上を参考に、私の対処メニューは下記のとおり。
1.仕事・・・家でできることは家でする、職場に出る回数は夏の間減らす(消耗を防ぐため)、他の人のことは気にしない、意地で無理をしない。但し、やらなければならいことは、最終的には優先度をどこに置くかにかかる。
2.きちんとした睡眠確保・・・私の最大問題。家にいるとどうしても昼寝時間が長くなり、夜ふかしをしてしまう。昼間、寝ないこと。
3.適度の散歩・・・早朝、夜間、少しだけ外の空気を吸おう。
4.食事・・・タンパク質をしっかり取らなくては。最近では、外食より自炊の方が美味しく感じるようになった。いい傾向だ。但し、家にいると食事回数が2回になってしまう、きちんと3回食べる工夫をしなくては。
問題は、早食いを改善すること。(仕事柄、5-10分で食べる。)
一口一口、ゆっくり噛んで。ジュースも一気に飲まない(その後必ず下痢をするのが分かっているのだから)。
5.エアコン対策・・・常時、ドライに設定してあり身体が冷える。消せば暑いし。なんとか工夫の要。
6.入浴、アロマ、マッサージなど、気分転換の方法をみつける。 

ストレス対処はまた別の機会に。以上、子ども時代の夏休み過ごし方みたいだ。結局、どれも実行できたためしがなかった。
しかし、そうも言っていられない。今年の夏は山場だ、乗り切らなくては。
posted by 萩 at 20:15| 大阪 ????| Comment(5) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この夏を乗り切る(敵を知ろう)



体重を維持し、体力消耗を最低限に抑えて、なんとかこの蒸し暑い夏を乗り切るためにはどうしたらよいか?

まずは、敵を知ることだ。
この場合の敵とは、"cancer related fatigue" がん関連疲労症候群とでも訳すのだろうか。

National Cancer Insttute の記載より。
Fatigue(疲労)とは。
14-96%の患者が訴え、疲れやすい、消耗、倦怠、エネルギー低下、活動不耐、力が出ない、etc、いろいろな表現で表す。エネルギー低下による活動量低下がもたらす苦痛。
他の疲労感と、癌関連の疲労感を区別する必要あり。
急性の疲労感は正常で、休みを取れば回復するが、慢性疲労は、休みをとっても続き、原因・作用機序は不明。
癌関連疲労は、癌の進行そのものと関連する場合と、脳・脊髄システムと関連する場合、放射線や化学療法とが関連する場合がある(後者では、吐き気、嘔吐、慢性疼痛、体重減少などが疲労をもたらす)。

化学的治療に伴う副作用:
風邪引き症状と似ている、熱、寒気、筋肉痛、頭痛、不快感、認知機能の低下(明晰に考える力が衰える)など。
貧血に伴う疲労感:骨髄機能との関連 Hb,赤血球,白血球,血小板など
栄養に伴う疲労感:
癌の成長によるエネルギー消費、下痢、腸の機能障害、食事量低下
心理的要因:
疲労感を訴える40-60%の患者は、がんそのものからではなく、不安と抑うつから訴える。
睡眠:
夜間の睡眠障害、日中の過度の睡眠、日中活動量低下は、fatigueと関連。
日中は不活発で夜中起きている人(私のことだ!)は、high level of cancer related fatigue を訴えるとのこと。

つまり、体力維持・体重低下予防を考えるには、全体的な身体状況を把握しておくことが大事だ。
各種血液検査のデータ、体重変化、日々の活動量、睡眠、食事摂取と栄養状態(血中タンパク、アルブミンなど)、排尿・排泄のパタンなど。
化学療法に伴う副作用、がんの進行状態など。

貧血があれば、まずは医師に相談して治療にあたること。 (続く)
posted by 萩 at 19:29| 大阪 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

フィンランド



蒸し暑いし、重苦しい話題が続いたので、閑話休題。
私は、1989年以来、フィンランドの友人訪問から始まり、仕事の打ち合わせ、学会、その他で、何回もいろいろな季節にフィンランドに出かけている。

2002年3月、春休みを利用して仕事とは関係なく、トゥルク(フィンランドの南端にある古都)の友人宅を訪ね、その後、極北まで出かけてオーロラを見に行った。3-4泊してオーロラは白い影のようなものしか見られなかったが、日中、雪の中を一人楽しんだ。この小さい写真は、犬ぞりに乗ったときのもの。レンタルのウェアに身をつつみ、数頭の犬ぞりを操るのだが、運動神経の鈍い私は、途中タイミングが合わずに犬に振り落とされてしまった。立って乗るそりはとても簡便な木製で、一応、ブレーキらしきものは付いているのだが、要は足ふみペダルのみ。リーダー犬との呼吸が大事なのだ。すぐにサーメ人のスタッフが来て、乗り手を振り落として勝手に走り去る犬たちを止めてくれ、再度出発。雪原を犬ぞりで走るのは、頬を刺すような空気と広々とした大地と森と、なにものにも換えがたい経験だった。51歳の私は少女のような一瞬を過ごした。

犬ぞり小.jpg

古都トゥルクのシンボルともいえる教会
トゥルクの教会小.bmp

以下の2枚は、残念ながら私が撮った写真ではない。
絵葉書をスキャンしたもの。幻想的な風景が気に入っている。

雪景色
雪景色小.bmp

木と湖
木と湖小.bmp


若い頃から旅行が好きだった。一人でどこへでも出かける。多分、30数カ国は巡ったろうか。もうそれだけ行ったのだから十分ではないか、というのはとんでもない。体力が衰え炎暑をヨタヨタと歩く私は、もう、あんな風に犬ぞりに乗ったりできないだろうことが悔しい。でも、あきらめない。
posted by 萩 at 00:08| 大阪 ????| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする