2006年05月14日

CA19-9が大幅アップ



先週(金)はいつもの治療日で、今回は主治医が学会出張のために別のT先生が担当してくれた。前の学会出張と重なったときには、治療を空けることになった。
T先生は慎重で、当日になって採血オーダーを出し、白血球が7,000いくつ、リンパ球がこれこれあるので、GEM点滴の適用になります・・・と。

私としては、4月28日の腫瘍マーカ値が気になっていた。
前回、主治医のA先生が、マーカも検査項目に入れておきましょう、と言われて、中国から戻ったばかりで忙しく過ごしていたので、大丈夫かな・・・とは思っていた。
案の上、CA19-9が4,222にまで上昇!!! CEAは6.1。
これには、かなりショックだった。

前回(4/5)、CEA(基準6.5以下)が5.3、CA19-9(37以下)が600だった。

腫瘍マーカの保険適用は月1回なのが残念だ。
T先生は、値そのものの高低よりは、時系列でみたときに変化なしか上昇傾向にあるか、そちらに注目した方がいい、と言われていた(分かっているが。)胆管炎によって急上昇したのかもしれない、とも言われていた。

G-GTP(基準値5-60)が3月以来わるく今回も109、AST(12-40)が80、 ALT(10-45)が70と、肝機能系がわるい。前回のCTで、脂肪肝も指摘されていた。

金曜は、午後の仕事がキャンセルになったので自宅に戻ったが、寒気がしてやはり38度の熱発。いつもはこんな調子で仕事をこなしていたことになる。

CA19-9やCEAについて、かなりネット検索したが、今ひとつよく分からない。
検索でひっかかったCA19-9のモニター意義を引用しておこう。

「モニターとしての意義
小膵癌を切除したとき、半減期14時間で急速に血中から消失するが、進行癌の拡大切除では術後一過性に血中レベルが上昇するので2週間以降の値が残存腫瘍量を反映する指標となる。術後のフオローアップではCA19-9の上昇が形態学的診断による再発の発見に1〜8か月も先行した。化学療法の有効例では高値のCA19-9が治療後50%以下に低下し、無効例では不変または上昇が認められ効果判定の指標として利用できる。胆管、膵管の閉塞による内圧上昇で一過性に血清CA19-9が上昇することに注意したい。」


たしかに、一過性に高くでることはあるらしい。
それよりは、形態学的診断による再発発見に先行して、CA19-9の上昇が認められる・・・という方のが気にかかる。

次回、CT検査は5月30日(火)。その前に、もう1回、腫瘍マーカ検査してもらえるとありがたいのだが・・・。

夕食後から11時過ぎまでソファで寝込んでしまい、目がパッチリしていたがようやく眠くなってきた。まぁ、心配しても始まらない。それにしても、4000台というのは、いくらなんでも上がりすぎだ。

「がんと共に生きる」なんてフレーズをあちこちで見かける。
元気なときは、なにも感じなかった。しかし、こうしてマーカ値に一喜一憂するようになると、言葉は悪いが「クソクラエ」という感じだ。そんな恰好いいものじゃない。
普段は、だるさや疲労感、下痢などの自覚症状に慣れてきて、当たり前のように生活しているが、こうして「がん」の存在をつきつけられると、やはりおぞましい。体内に猛獣を飼っているようで、なんとかその猛獣を起こさないように、てなづけながら生活しているみたいだ。
posted by 萩 at 06:11| 大阪 ????| Comment(5) | TrackBack(0) | 日記

代替医療について



代替医療については、一概に判断しかねる難しい部分があるので、なかなかに書きにくい。
但し、前回(5/4)、「日本統合医療学会」のことを紹介したが、この学会については、いろいろ批判もあるようでグレイな噂もネット上に見かけたので、その点は記しておこうと思った。川島みどり氏をはじめ、二三、知った名前も理事・評議員にあったのだが、実情を知る必要がある。

どうも、この分野では、「日本補完代替医療学会」の方が正統性があるようだ。

抗がん剤治療と代替医療については、梅澤医師のブログに詳しい。
臨床医の立場から、がん標準治療をそのまま使用することに批判的であったり、賛否両論の意見も多々あるが、患者としては、かなり参考になる。

こちら

また、違法・問題のある健康食品や代替医療、一般向けがん雑誌への批判などは、「癌治療詐欺事件簿」に詳しい。掲示板の裏ネタ(内部告発)は、注意して読む必要があるが、なるほどと思わされる部分もある。

こちら

「安保免疫学」は、書店で入手しやすいので、私も2-3冊買って読んだ。参考になる部分もあれば、通常の医学常識では???がいくつもつくような情報もあり、取捨選択して読んだ。
手術・化学療法・放射線療法などを否定して免疫力を高めることを主張しているので、患者さんによっては、この安保免疫学を鵜呑みにしてせっかくの治療機会を逸する方もかなりいるらしい。そうなると、弊害だ。
にもかかわらず、高名な医師らが対談などに応じているのは、解せない。本が売れて有名になると、それだけで専門家も受け入れてしまうのだろうか?

同様なことは、絵門ゆう子さんについてもいえる。
彼女ががん患者に与えた励ましは、それはそれで大きいものがある。けれども、長期にわたり医学的な治療を拒否して代替/民間医療に頼ったこと、そしてそれを本に著わしたことで、多くの患者さんに与えた負の影響は、社会的に影響力のある人だけに無視できない。

その点を鋭く指摘した乳がん患者のサイトがあった。
こちら

代替療法の多くは、医学的な治療の補完と考えるべきなのだろうと思う。
そして、効く・効かないは個別性が大きい。だから、梅澤医師の言われるように、効いたらめっけものくらいに思っていた方がいいのかもしれない。
問題は、代替療法が副作用を伴わないか(もちろん、どんなことでもやりすぎればマイナスになるが)、医学的治療に拮抗しないか、そのあたりの判断をどこに求めればいいのか、ということだ。

本来なら、西洋医学に依拠する医師(主治医)が、そうした代替療法の各々について関心をもち、患者の相談に応じてくれるのがいいのだが、現状ではそれは望みにくい。となれば、やはり、そうした代替医療を専門に扱う学会が一つのリソースにはなる。
患者の立場で、そうした学会に参加してみる必要がありそうだ。
posted by 萩 at 04:20| 大阪 ????| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

コメントお返事

bushdog さんへ

UCSFで治療を受けられたリーマン夫妻のサバイバー・ストーリー、どうもありがとうございました。つくづく、がん治療はあきらめたらいけないのだということがよく分かりますね。
本当に、患者とその家族が「賢い患者」(by COML 支えあい医療人権センター)になって、病気や治療について学び、医療と関わっていくことが大事だと思いました。

リーマン夫妻の話(再掲) こちら

漢方薬のこと:
ご家族の方がやはりご病気なのですね。漢方薬が効いているようでよかったです。私は、まだ服用すべきかどうか、迷っています。中国の知人からは、飲んでいる?足りなくなったら送ろうか?と言われているのですが、肝機能が落ちているので、どんな薬にせよ肝機能の負担になるので、ちょっとこわいのです。
それと、国内で未承認薬は服用しない方がいいとか、中国からの輸入物には不純物が混じっていることがあり危険を伴うこともあるとか、いろいろネガティブ情報がネット検索で出てきたりして、それも不安になっています。
とくに高橋恒正さん(字、正しかったかな?)という、薬害の専門家が漢方薬に警鐘を発しているので(多分、かなり前のことだろうが)、それも気になりました。
きちんとした病院の専門外来で処方してもらっているのなら、大丈夫だと思いますが、個人的な輸入は危険かもしれないです。


cocoさんへ

いつもご心配をおかけしてすみません。
cocoさんのコメントを読んで、今まで余り自覚していなかったことに気づかされました。
元気なときはまず考えたこともなかった「あとどれくらい生きられるのか」というのは、この病気になって、なんの違和感もなく日常的な思考の一部になりました。
不安とも異なり、落ち込んでいるのでもなく、もちろんあきらめているのでもなくて、冷静に客観的に、ふとした折に浮かんできます。
「再発」の方が、もっと怖いですね。それだけ現実感があるからでしょうか。何回か再発を繰り返す、再発したからといってそれで終わりと言うわけではない、と分かっていても、やはり怖いです。

仕事をしていると、どうしてもそちらに比重がかかってしまうので、気をつけなければと思っています。
お掃除は、メリーメイドさんに今度見積もりに来てもらいます(連休にようやく少し片付けました)。食事も、なかなか大変ですが、休みの日は結構楽しく作っています。今は、新たまねぎと新じゃがの煮物が美味しいですね。今日も、「暮らしの手帳」版豆ご飯と、鶏肉じゃが(玉葱が主役)、赤だしの夕食でした。吸収が悪いのが難点ですが、食欲があるので助かります。

cocoさんも、出張につぐ出張の日々で、疲れを残さないようにして下さい。この頃は陽気もよくて、2匹のワンちゃんとのお散歩が楽しいでしょうね。


風花さんへ

毎日お忙しそうですね。学生の教育って、手がかかるだけでなく、それ以外の会議関連の雑務が山のようですものね。論文に集中できないジレンマがさぞ辛いことと思います。私も、仕事に充てる時間が減っているので、焦りますが、時間の使い方をなんとかしたいです。


香菜さんへ

学生さんが作ったという缶詰のマーマレード、美味しかったです。甘さ控えめ・適度にほろ苦さが残り、クリームチーズにのせて食べたら止まらなくなってしまいました。順天青巌大学(韓国)のコチジャンといい、学生がこうした産業にかかわるのって、いいですね。
posted by 萩 at 00:26| 大阪 ?J| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記