2006年03月27日

明日からのバンコク行き



金曜日にいつものジェムザール治療を受けて、職場に行き、帰りが11時過ぎになってしまった。その晩、寒気がするなと思っていたが、翌日はなんともなかった。けれど、日曜の晩に38度台の熱が出て焦ってしまった。土・日は、ベッドでゴロゴロして過ごしたのだが・・・。今日は職場には出ず1日家にいて、なんともなかった。
但し、やはり出発前の熱発というのは、あまり気持ちのいいものではない。
こういうところが、骨髄抑制がかかっているために不安定なところだ。
キャンセルしようかなと思ったが、なんとなく行くことに気が進まなくなっているだけのようでもあり、予定変更せずにいる。
1日家にいて、ダラダラ、TVばかり見て過ごした。スーツケースの準備はこれから。余り、気が進まないのだ。今回は、私はなんの発表もないから気が楽なのだが、職場の同僚19名の大所帯での5泊6日の旅行だ。

どうも、行動に移すことに意欲がわかない。家にこもってダラダラする方を選んでしまう。お腹の調子がよくなかったり、だるかったりで、その方が楽だからなのだが。行けば行ったで、それなりに楽しく過ごすのだろうに、億劫でならない。
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2006年03月22日

3年前の今日(3/21)



野球にはあまり興味のない私でも、WBC(World Baseball Classic)の最終戦は、朝のタクシーでも国際セミナーの会場でも、セミナー終了後の会食の席でも話題にのぼったほどだった。王JapanがCubaを制して初代チャンピオンになったのは本当によかったと思うが、この話はそのくらいにしておこう。

3月21日は、米国のイラク侵攻を、ソウルのレストランの大画面で知るという印象深い出来事があった。3年前のことである。

今日と同じように、3年前のその日、ソウルのとある会場で、韓国・フィンランド・日本の友人たちと国際セミナーを開催していた。私は、パワーポイントの資料を沢山用意して2時間に及ぶ英語の講演を無事終了した。1日の長いプログラムが終わり、夕食は韓国側の招待だった。
そこで大TV画面に映し出されたのは、戦闘機やトラックに乗った米兵が続々とイラクに侵攻していく様だった。韓国側の友人たちと、これからどうなるのか、また新たに政権についたばかりのノムヒョン大統領はどう反応していくのかなど話題になったが、それ以上は続かなかった。
もっぱら共通の仕事上の話で終始し、楽しい一夜であった。

辺見庸の本を読んで、「9.11とアフガン、イラク戦争、それらへの日本のかかわり、侵略戦争反対と自衛隊派遣の不当性」といったことに、身をさいなんできた人から、鵺(ぬえ)のようなサイレント・マジョリティの一員であった自分を指摘された思いだった。
友人の一人は、当時、止むに止まれずデモに参加したと言っていた。そのとき、平和なデモ行進(主催者はパレードと呼んでいたそうだ)がどれほどの意味があるのかと、私は懐疑的だった。
今、思うことは、自分の鵺のような態度への反省といった殊勝なことではなく、わが身・命を削ってまでも、そのことにかける人がいるという、そのことへの驚きと賞賛だ。そういう人が、どうして、右半身麻痺や癌に侵されなければならないのだろう。

3年前と同じように、今日も、国際セミナーを開いていた。基調講演は、医療人類学の波平恵美子氏で、病の個人的意味づけと、それによって生ずる苦痛・苦悩(suffering)、自分自身の存在の揺らぎ、救いの得られにくい昨今の状況など、心にしみる話だった。
4カ国の演者によるシンポジウムは、初回のこととて深まるところまではいかなかったが、それでも興味深い側面がいくつかあった。なにより、こうして集まり、また次の機会を約束し、大いに笑い、美味しい料理に舌鼓を打ち、共通の体験を分かつことに意味があると思う。

帰宅して、3年前の写真ファイルを見ていて、私は今日、同じシルクのスーツを着ていたのに気がついた。はちきれんばかりに太ってぴちぴちだったスーツは、10数キロを失って、すっかりゆるゆるになっていた。
3年という歳月が、病を得て、なにか奇妙な、遠いかなたの隔たりをもって感じられる。


3年前のソウル・レストランでの写真(伝統音楽の演奏付き)
Mさんは、覚えておられるだろうか。

レストラン入り口、出迎え
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広い板の間に、大きなお膳ごと料理が運ばれる
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韓国の友人たちと、マッコリ(濁り酒)を飲みながら会食
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料理の数々、食べきれないほど多彩な皿が並ぶ
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伝統音楽の演奏を楽しみながら
演奏小.jpg
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2006年03月21日

タルセバのこと



金曜日、いつもの診察日に、タルセバの使用に関するプリントアウトを持参して、A先生の意見を聞いてみた。

@腫瘍マーカの値について。術後にいったん改善して、2月にはいって又、手術前の頃の値に戻ってきているのは、どう理解したらいいのか。
A先生、いつになく若干、口ごもりながら。CEAが上がってCA19-9が下がりつつあるので、交絡しているから判断がむつかしい、後腹膜の方で取れなかった部分があるので・・・、やはりそのせいかも・・・と。あまり、はっきりしない返事だった。
Aタルセバのこと。厚生労働省も外国データでいい結果が出ていれば承認する動きがあるので、タルセバも遠からず承認され保険適用になるだろうと。

肝・胆・膵の領域は、化学療法がコレといった決め手があるわけではないので、いろいろな意見があるし、患者さんも迷うことになろう、と。セカンドオピニオン外来でも、この領域の患者さんが一番多いとのこと。

A先生は、タルセバ使用については、賛成とか反対とかいうのではなく、保険適用の効く薬でやってみる、というスタンスのようだった。タルセバについて、あえて月々30-40万円もかけて個人輸入してまで使うことを積極的に勧めるニュアンスではなかった。

と言うわけで、5月にTS-1が保険適用になるまではUFTとGEMの併用でいき、その後、5月からはGEMとTS-1の併用でいくという方針で落ち着いた。
これでしばらく様子を見て、再度、腫瘍マーカの値や、CT検査でリンパ節に腫脹がでてこないかなどを注意深く観察していくことになるのだろう。

今週末は、いつもより下痢がひどかったような気がする。UFTのせいかもしれない。食べたものが、きちんと消化吸収されずに、さぁーと体の中を通過して排泄されているような感じだ。
起床時の体温は、UFTを使い出して、いっとき、36度2分くらいまで下がっていたので嫌な感じがしていたが、この2-3日は逆に6度9分から7度くらいまで上がっている。微熱の感じではない。免疫的には、体温は少し高めの方がいいはずなのだが、7度台を超えると微熱かもしれない。

来週の火曜日には、バンコク行きの飛行機に乗っているのだが、この寒さから、日中30度を越す夏日の気候に耐えられるか、用心しいしい、不安も半分ということろだ。
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言葉の壁



明日は、グランキューブ大阪という国際会議場で、中国韓国・米国・日本の4カ国からのスピーカーによる国際セミナーを開催することになっている。一応、事務局の一員であり、シンポジウムの司会役でもあるので、今晩は早く寝ないと・・・と思っている。

今日は昼をはさんで1日、今後の協働プロジェクトのあり方について話し合いを持った。日本、韓国、中国といっても、東アジアの文化を共有している面もあれば、歴史も制度も異なるので、お互いに理解するのは容易なことではない。その難しさの最たる部分が、やはり、言葉の壁だ。今日のミーティングでも3名の通訳が大活躍だった(中国語、韓国語英語;それぞれ本当にご苦労さまでした)。話し合いは、あまりまとまらなかったが、まずはこうして一同に介したことだけでも意味があったと思う。

エスペラントのような、英語ではない、ニュートラルな共通言語があって、世界中の人が、その共通言語さえできれば、互いにコミュニケーションがとれるのだったら、どれほどよいかと思う。少なくとも、言葉の壁だけでも乗り越えられたら、戦争はかなり減るのではないかと思う。

明日のセミナーが、成功裡に進むといいのだが。
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2006年03月16日

辺見庸のこと



最近になって、辺見庸が、脳出血で右半身麻痺になり入退院を繰り返し、それから2年もしないうちに結腸癌で昨年12月、東京・信濃町の病院手術したことを知った。
遺書ともいえる、その彼の本が毎日新聞社よりこの3月に出版された。
先日、朝日新聞に載った彼の記事は、静謐さと力強さに満ちて、今の時代を厳しく分析していた。早く読みたいと思いながら、ようやく今日、その本を入手した。タイトルを、「自分自身への審問」という。

ゥ分ゥ身への審問.jpg

電車の中やちょっとした空き時間に、斜め読みしただけだが、「審問」という言葉に表されているように、徹底した自己への問いかけだ。今はただ、何もせず、夜を徹してでもこの本を読みたい。
それにしても、2004年3月に倒れてからのこの2年間は、すさまじい生活だったことが分かる。あの強靭な精神の持ち主が、自死をも考えたほどなのだ。

左手でキイボードを打ちながら文章を紡いでいるのだから、よもや自死はないだろうが、がんなどに屈せず生き続けてほしい。
本の感想は、いつになったら書けるか分からないが、彼の病から受けた衝撃だけでも、ここに残しておきたかった。
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2006年03月15日

あれこれ(迷い・悩みも)



昨日、今日と大阪は寒かった。雪が舞ったほど。傘を持たずに職場を出て、5時過ぎだったか、バス停に着く頃にはハラハラと雪が黒のオーバーに積もった。草木の芽はふくらみ、黄色の連翹は少しずつ花開きかけているのに・・・。寒の戻りは、これで最後にしてほしい。

通院先の病院で、がん患者のサポート・グループを立ち上げるための第1回準備会を持った。どのような活動ができるかは、まだ未知数だが、この会については、おいおい書いていくつもりだ。
看護職が中心になって動き出しているので、患者会・セルフヘルプとは異なる性質になるだろう。
今は、週末ともなれば、あちこちのサイトを開いて、いろいろな立場の方たちの書き込みを読みまくっている。読むだけで、自分からコメントを残すことはしていないのだが・・・。

楽しみにしていた新しいインナー型イヤフォンが届いた。iPodに付いてきたのもそれなりにいいのだが、耳からはずれやすいのが難点だった。今度のは、SHUREのE3cというタイプで、装着感もよく、高音・低音とも格段にいい。といって、それ程専門的なことが分かる訳ではないのだが、素人なりに違いが分かる程度の話だ。ただ、コードが太くてグレイなので、白のかれんなnanoにはややごつすぎる。nanoはあまりにかわいいので、黒のレザーケースもいただいたのだが、ケースに入れずに使っている。

蕗ごはんを作った。一束の分量が少なかったので、独活もまぜた。美味しくできたので明日は弁当持参、隣室の人の分までタッパウエアに詰めた。こんなことをするから、明日も雪かもしれない。
レシピは、「暮らしの手帳版おそうざい12ヶ月」より。なんと、この本は昭和48年10月発行だ。大学を出て、初めて一人暮らしをした年に買ったもので、古い。メニューも、いまどきのものからは程遠い。私は、料理の本を読んで想像するのは好きだったが、実際にはほとんど作ってない。

今回の蕗ごはんも、かなりアレンジした。
蕗と独活は、さっと茹でて、ややつよめの塩味出し汁につけておきよく染ませる。ご飯はこぶを入れてうす味出し汁で炊く。(本では鶏肉を入れるが省略)炊き上がったら、汁をしっかり絞った蕗と独活をまぜるだけ。
蕗の葉は大きくてどうしようかと思ったが、捨てるのはもったいないので、しっかり茹でて刻み、油でいためて味噌と蜂蜜をまぜたもので味付けした。自己流だったが、こちらも美味しくできた。

明日は朝一で採血を済ませて、院生の論文発表会に参加しなくては・・・。
やはり、タルセバのことが気にかかる。
私は、タルセバは、ジェムザールと併用できる薬のオプションがなくなった段階で使えばいいのかと思っていたが、「がん患者のあきらめない診察室」では、GEMとタルセバ併用が第一選択にあがっていた。

GEM+タルセバ併用 こちら

他方で、抗がん剤はがんの増殖を抑える程度の少量で、なるべく免疫を落とさないように使うのがいい、という意見もあった。(梅澤医師のブログ)

費用対効果の問題もあるだろう。タルセバは個人輸入だから1ヶ月30-40万円くらいかかるらしい。確実にそちらがいいというのであれば、捻出するだけのことはあるのだが、TS1とそれほど違わないのなら、保険適用の方がいいに決まっている。副作用は、タルセバの方が軽いらしい。ということは免疫への障害も少ないということだろう。

A先生は、なんと言われるだろう?この数日間、ずっとそのことが気にかかっている。タルセバかTS1か?
私の今の状態は、どんなものなんだろうか?腫瘍マーカや検査データだけでは、今ひとつよく分からない。
腫瘍マーカは、他人と比べるのではなく、自分のデータがどういう変化をたどるかが意味があるとも言われている。手術前の値に戻っているということは、どれくらい深刻なことなんだろうか?
Performance Status(PS)は、自己診断では、0ではなくて1。仕事を続けている外来通院患者(化学療法中)は、大方、PSは1くらいだろう。要は、このままの状態が継続すればいいということか。

PSについて こちら

梅澤医師のブログは、時間のあるときに、再度じっくり読み直そうと思う。(昨夜読み出して6-7時間読んでいた。刺激的ではあった。)

今週、A先生に質問すること。
@腫瘍マーカ値と前回のCT結果、および今の私のPSから、今の状態はどれくらいなのか? 深刻度とでもいうのか? とくに腫瘍マーカの値の解釈。
Aジェムザールと併用する薬について。TS1かタルセバか?

こんな夜更かしをするようでは免疫は低下するばかりなんだろう。分かってはいるのだが・・・、ついつい遅くなってしまう。
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2006年03月13日

著変なし



土・日とUFTのE顆粒(300mg/day)を服用しだしたが、とくに気になる副作用の自覚はない。
悪心、嘔吐などなし。下痢は、これまでも軟便や下痢が普通にあるので、とくにひどくなったということもない。
体重は、食事のせいか、51kgに落ちていた(52.5→51.0)。
倦怠感は、どうだろうか。土曜は何をして過ごしたか思い出せないくらい、何もしなかった。手羽先でスープをとったり、キャベツとジャガイモの野菜スープを作ったり。3食きちんと摂らないと、薬を3回服用できないので、それだけ気をつけていた。すぐに眠くなって、ソファでうたた寝をしてしまう。
今日は、昼過ぎまでベッドにいた。起き出してからも、ぼんやり、TVを見たりたまった新聞に目を通したりして過ごした。
いくつか、やらなくてはいけない仕事は、今回もパス。ゴミだし、掃除、片付けもパス。家の中は、かなりひどい有様だ。行動をおこす意欲が出てこないと言うことでは、やはり、倦怠感があるのだろうか。

新しい薬が追加になったので、用心をして過ごした2日間だった。

標準治療では、ジェムザールとタルセバ併用というのをネット検索で見かけた。個人で海外から取り寄せる必要があるらしい(国内では未承認)。NHKの番組(1月の特集)で、個人輸入している患者の話があったが、考えてみた方がよいのだろうか?
なんとなく、タルセバは、ラスト・リゾート(最後の手段)という印象があるのだが・・・。
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2006年03月10日

ガン君が育っている?



あーあ、今日はショックだった。かなり落ち込んだ。

昨日の採血に、腫瘍マーカ、CEAとCA19-9の検査が含まれていた。
CEA(基準値0.00-6.50)が、前回(2/1)の3.6から7.1に上がっていた。CA19-9(0.00-37.00)は、926から729に若干、下がっていた。
A先生は、CEAの値が上がっているのが気になる、と言われていた。

そこで、いつものジェムザールに追加を考えましょうということで、ティーエスワンが第一候補にあがった。これは5月からすい臓がんでも保険適用になるとのこと。
「自費でいいので、早速お願いします」と言ったら、そういうわけにはいかないらしい。(混合診療の問題? 薬を使えば病院の持ち出しになる由。)

A先生いわく。
@病院を変えて、頼み込んで胃がんの診断を加えてもらい、ティーエスワンを使用する、or
A5月の保険適用になるまで、効果は弱いが同系のユーエフティーを追加する手もある、と。
私。
A先生から離れるのも病院を変えるのも嫌だったので、Aでお願いしますと答えた。

1日2回程度の内服なら、ほとんど副作用はないとの話だったが、カラ元気をよそおい体調がいいので3回でお願いします、と頼んだ。
それで、今日から、ジェムザールは600mgに減量し、ユーエフテイE顆粒(100mg)を3回/day、内服することになった。

ジェムザールについては こちら
ユーエフティーについては こちら
ティーエスワンについては こちら

ジェムザール単剤使用では、限界があるらしいことはいくつかのサイトに書かれていた。
大丈夫かな・・・と気にはなっていたのだ。症状緩和には効くらしいのだが、がんの増殖を抑える効果はあまり期待できないようだ。

私のからだの中で、がんが育っているのだろうか?

術後1ヶ月めでは、CEAが2.4、CA19-9が227と、入院時よりかなり改善していたのだ。今の値は、入院時の6.8と815と、大差ない。

その他のデータは改善傾向がみられた。
白血球は5,100、赤血球は384万、Hbは11.8、血小板は27.8。4休で1週、間があいたせいか。
ASTは79、ALTは81と肝機能は改善傾向、アルブミンは3.3、プロテインは6.2と改善傾向、ALPの胆道系酵素は392、G-GTPは97でかわらず。

ジェムザール点滴の準備に、たいてい30分かかる。ベッドに横になって、先日買ったばかりの、Stardust Revueの「HOT MENU」(デビュー25周年記念アルバム)をボリューム上げて聞いていた。点滴中の30分間も、その後、職場に出るまでの電車の中でも、ずっと聞き続けていた。すっかり落ち込んだ気分を振り払うことはできないが、男性バンドの力強いラヴソングは、少しだけ私を元気づけてくれた。
おかげで、その後のプロジェクト報告会では、私は目一杯、元気な自分を演じることができた。
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2006年03月09日

Love song をいくつか



大阪は、今日は春めいて久しぶりに暖かな1日だった。黒のオーバーが重たいくらい。
午前中は家で、こちらも本当に久しぶりに、英語論文を4編読んだ。午後の集中ゼミに備えるためだ。2-3時間の準備なので、当然、斜め読み、でも学生たちが選んだ論文はどれも面白く、刺激的だった。久しぶりにわくわくした。
1時半から5時半過ぎまで、学生たちの準備は万全で、長時間なのにダレることなくいいゼミだった。楽しかった。
その後、6時から9時半過ぎまでプロジェクトの会議。疲れたが、充実した1日だった。

春のせいだろうか。

通勤の行きかえり、なにげなくiPodのダイヤルを回して女性ヴォーカルの古いアルバムに聞き入った。録音当時、70台のDolly Baker、たしか40台の笠井紀美子、20台のマリーンの歌が入っているアルバムだ。

Dollyの深いしっとりした歌声で。
The very thout of you, And I forget to do the little ordinary things that everyone ought to do.
あなたのことばかり考えているわ。やらなくちゃいけないあれこれも、みんな忘れてしまうくらい。

As Time Goes By 時の過ぎ行くままに
You must remember this, a kiss is still a kiss, a sigh is just a sigh.
The fundamental things apply as time goes by.
これだけは覚えていてね、キスはキスよ、ため息はため息なの。人生で基本的なことって、時が過ぎゆきても変わらないものなのよ。

笠井紀美子の艶やかな歌声で。スターダスト
Beside a garden wall when stars are bright, You are in my arms, the nightingale tells his fairly tale of paradise where roses grew though I dream in vein,
In my heart it will remain
My stardust melody the memory of loves refrain
星の輝く夜、庭の壁ぞいに、あなたは私の腕の中。ナイチンゲールはバラの咲き乱れるパラダイスのおとぎ話を語るようにさえずっているの。けれど私はむなしく、ずっとそれが続くように夢見ている。星屑のメロディー、恋の思い出が繰り返すように。

マリーン、若々しい張りのある歌声で。
Don't go changing to try and please me, You never let me down before, Don't imagine you are too familiar and I don't see you anymore
I took the good times, I'll take the bad times, I'll take you just the way you are.
私を喜ばせようと変わったりしないでね。がっかりさせたことなんてないのよ。あなたに飽きてもう会わないなんて、思ったりしないで。
楽しいこともあったし、苦しいときだってあるでしょう。あなたはあなたのままでいいのよ。


Dolly Bakerや笠井紀美子の心に染み入るラブソング、若いマリーンの弾むようなラブソング。恋の歌が、再び私の心に戻ってきた。
陽が差して、暖かくなると、人の心もゆるんでくるようだ。春はいい季節だと思う、もうすぐそこまで来ている。
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2006年03月08日

タンパク質不足と脂肪肝



アルコールは飲まないし、コレステロール値は基準値で、さほど脂っこい食事もとっていないのに、なぜ脂肪肝になるのだろう?

ネット検索で今まで知らなかった新情報を得た。

「ためしてガッテン」こちら
「脂肪肝にご注意」 こちら

肝臓で中性脂肪が消費されるためにはタンパク質が必要、タンパク質不足になると脂肪肝になるというのだ。肥満でもなく、カロリー制限していても脂肪肝になるパタンがあるという。
「ためしてガッテン」の説明は分かりやすかった。
通常、脂肪肝といえば、アルコールと肥満、カロリー・オーバーが原因にあげられる。タンパク質不足のことは、あまり書かれていなかった。

私の場合、アルブミンも血清タンパクも基準値をかなり下回っているので、タンパク質不足による脂肪肝ということが、これで分かった。
脂肪肝はあなどれない。肝炎→肝硬変→肝臓がんの最初の始まりが脂肪肝だ。
肝機能の低下、門脈への浸潤があるので、肝臓には注意しなければいけない。

手術で吸収が低下していることもあり、低カロリー高タンパクの食事をとる必要がある。
免疫を高めるための「玄米菜食」は、私のような場合、NGなのだろう。食養生も、本によっていろいろなことが書かれてあり、自分にとってどれが最適か、判断がむつかしい。

結局、入院中の「膵臓食」メニューが望ましいのだろう。思い出したくないほど、3度の食事はウンザリだったが、たしかに低脂肪高タンパクの食事ではあった。野菜と穀物を中心にして、肉・魚・卵などもとるようにしよう。
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2006年03月07日

気になる脂肪肝と胆管炎



先週は、3週4休の4休めだったので、採血も点滴もなかった。今週金曜から、ジェムザールの4クール目に入る。効果があがっているのかどうか・・・。採血の方は、検査結果が少しは改善しているといいのだが。

2月22日(水)のCT検査結果について書くのを忘れていた。
24日(金)診察室に入ると、沢山のCT写真が読映台(?)に貼ってあった。A先生は、リンパ節の腫れなどみあたらないから大丈夫でしょう、と。ただ、手術で血流の変化と食ルートが変わったので、脂肪肝になっている、と言われた。

脂肪肝? 不可解だった。術前検査(CTやエコー)でも術後のエコーでも言われたことはなかったので、退院後の変化なのだろう。
10年ほど前の人間ドックで、一度、脂肪肝を指摘されたことがあった。その後は、ここ最近、そんなことはなかった。50になって閉経してから、それまで200ぐらいで済んでいたコレステロール値が急に300前後に跳ね上がるようになった。とくに内服はせず、そのままで様子を見ていた。コレステロール値からすれば、脂肪肝になってもおかしくはない。
けれど、入院してから、食事(膵臓食)のせいか、ストンと140-50台に落ちたのだ。2/22でも140だった。脂肪肝になるような食事はしていない。

それよりは、むしろアルブミン値が下がっている方が気になった。2/22では2.7だった(基準値3.5-5.0)。低蛋白、低栄養を指摘されてもおかしくない値だ。
朝日新聞の日曜版(3/5)に、アルブミンが4mgを切ったら栄養状態が低くならないよう、食事改善に取り組む必要があると書いてあった。この値が低いと、歩く速度が低下したり心臓病の発生頻度が増すそうだ。たしかに、私は、のろのろとしか歩けないし、筋力が低下したままだ。すぐにタクシーを使ってしまう。魚・肉・卵類をもっと摂る必要があるのだろう。Hbも、11.3から10.1に落ちていたし・・・。
朝日の記事は、「老化を遅らせる食事」というタイトルで、13項目あがっていたが、要は、3食のバランス、油脂・動物性タンパク質を十分に、ということだ(高齢者の食事)。粗食は誤りともあった。

2/22の検査結果では、前の週と同様、相変わらず肝機能系の値がよくなかった。
AST(基準12-40)が131、ALT(10-45)が140、ALP(80-230)が405。肝機能・胆道系の酵素が高い。コリンエステラーゼ(CHE、200-450)は130と基準値を下回り、G-GTPは92と基準値5-60を超えている。
骨髄抑制は、白血球が3900でやや改善、赤血球はかわらず335万、血小板がまた落ちて16.4だった。
AST,ALTは、11月の術後から1月一杯まで、40-60台で推移してきたので、早くもどるといいのだが。胆管炎がまだ続いているのだろうか。

水曜には採血、金曜は点滴治療だ。A先生への質問を考えておこう。
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2006年03月06日

食養生



春野菜、うどを初めて買ってみた。どうやって食べるのか分からないまま、太いのが1本、デパ地下で198円だった。穂先は天麩羅に、厚く向いた皮はキンピラに、その他は吸い物や酢の物に、と袋にあった。
早速、朝食の玄米雑炊に、穂先の部分を皮ごとうすく刻んで入れてみた。包丁を入れると、プーンとよい香りがたち、雑炊に春の香が移った。土曜・日曜と2回分、味わった。
残りは、皮をむき、薄切りにして甘酢につけた。皮には毛のようなものがついていて、捨ててしまった。

玄米雑炊には、ブイヨンの素を入れて洋風にし、アンディーブを刻んで入れチーズをのせることがよくある。好物の野菜でこれも1個100円で売っている。レストランでは生のまま一皮にイクラなどをのせて前菜にして出す葉物野菜だ。これは、煮るとほのかな苦味を増し生より味わい深くなる。春の野菜の苦味だ。
20年近く前、サンフランシスコに住んでいた頃、デンマークの友人宅でランチをご馳走になった。そのとき初めてアンディーブという野菜を知った。丸のままハムでくるんで平なべに並べ、その上にチーズをのせてスープで炊いただけのシンプルな料理だが、かの国ではご馳走らしい。それにバゲットが付いて、あとデザートに何かあった。
5月、パリに遊びに行ったとき、このアンディーブが袋入りで市場に沢山売っていた。安かったので1袋を買ってスーツケースに忍ばせ持ち帰った。この野菜のほろ苦さは、ミモザの黄色、鈴蘭の小さな花束、紫や白の花(ああ、名前が思い出せない)、いつもヨーロッパの春を思い出させる。

デパ地下野菜売り場には、「葉ごぼう」も売っていた。大阪特産の野菜らしい。見た目は小ぶりのふきのようで、葉っぱも茎も全部食べられるとのこと。こちらは、この次、挑戦。ふきご飯も一度作ってみよう。
大阪に住んでよかったことの一つに、今まで知らなかった関西独特の野菜が豊富にあることだ。これまでは見るだけだったが、これからは一つ一つ食べていってみよう。

土曜の午後、友人と仕事の打ち合わせを終えて、いつものデパ地下で地鶏のガラを買って帰った。初めて、ガラからスープストックを作ってみた。1時間半ちかくかけて灰汁をすくいながらふたをせずに煮込んだ。生姜やねぎの香りがして、煮ている間、部屋にいい香りがただよった。スープはあまりうまくできたとはいえない。コクが足りないようだ。今度は手羽先なども入れて、濃くのあるスープをとってみよう。
ものの本によれば、スープや出しは命の基本とある。

インスタントものばかり多用していたが、少しずつ方向転換をしつつある。
友人からもらったカスピ海ヨーグルト、それにオリゴ糖など、まだ手をつけていないが、生活に「食」の占める部分が大きくなってきた。食を大事にすると、季節の移り変わりにも目が向く。がんと共に生きるとは、いのちに目を向けることでもあるようだ。
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2006年03月01日

悪態をつく



むしゃくしゃしたり腹の立つとき、人はどうやってそんな気分を発散しているのだろう?

昨日は、1日、そんなイライラする日だった。
2月末日、年度内の出張予定や物品購入の申請締め切り最終日で(別予算枠では1月中旬が締め切りなのだが)、あわてていた。そんなときに限って、長電話が入ったり、オンラインでの申請がうまくいかず、同じデータを何回入力しても起案されずじまいだったりした。1日がかりになった。
その後、本部で6時からの会議。車で行けば40分ほどの距離だが、電車だと2時間弱かかる。当然、タクシーを使わざるを得ないが、料金3,700円は自腹となる。今月は2-3回重なり、腹の立つ話だ。同僚たちも皆、このタクシー自腹には怒っている。
弁当はおろかお茶も出ない会議が9時過ぎに終わり、外に出ると小雨で、最寄り駅まで20分濡れて歩いた。本部の事務方の人と一緒になったが、大阪の男性はこんなとき、傘を差しかけてくれるでもなく、自分の早足ペースで歩く。私は早く歩けない。「お先にどうぞ」と言えばいいものを、つい、言いそびれて、小走りで相手に合わせた。そんな自分にも腹が立った。

"Actor's Studio in New York" というTV番組がある。不定期にNHKで深夜などに放映される、俳優へのインタビュー番組だ。James Lipton という人が製作とインタビューもしているのだが、これがまたとてつもなくいい。邦題はたしか「○○自らを語る」とかいう。ハリウッド・スターの全貌をあますところなく押さえ、短い要領のいい質問に、俳優たちはまた見事に答えている。1対1の対談は難しいとよく言われるが、引き出すほう、答えるほうの知性がぶつかり合い、俳優の普段見せることのない良さを伝える。
一通り、Liptonとの対談が終わると、お決まりの10の短い質問、そして学生たち(監督や俳優をめざす)の質問へと移る。

このお決まりの10の質問のなかに、「あなたがよくつく悪態は?」というのがある。誰もあまり人には言いたくない部分だ。どの俳優もウィットに富んだ答えをしている。
先日の、ジョアン・ウッドワード(ポール・ニューマンの妻)の答え。「私は南部出身よ、だからそんなはしたない言葉は持ち合わせていないわ。一人になって、ウーンとうなり声をあげるくらいかしら(すさまじい形相を見せる)。」けれど、一度だけ本当に悔しくて、ニューヨークアパートの屋上に登って、「○○(スーパーは伏字になっていたが、たしか、Shit! Fuck You!の変形)」と叫んだことがある、と。白髪の60台後半(?)の女優のかわいらしさといったらなかった。

私の悪態、大阪弁バージョン。「もう、ほんまに腹立つわぁ!」
東京弁バージョン。「もう、まったく、あったまにくるったら、ありゃしない!」

昨日は1日、こんな悪態をお腹のなかで繰り返していた。
posted by 萩 at 12:46| 大阪 ?J| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記